2月3日 第153回

今回のゲストは、西川のりお。

お馴染みの"立てこもりシリーズ"で舞台は、三重県・答志島。

漁業協同組合の屋上で中村正道(65才)さんを人質に

またまたわがまま言い放題。

駐在君(石田靖)、新聞記者(長原成樹)も、のりおの要求に四苦八苦。

果たして結末やいかに。  

のりおの最初の要求は、答志島自慢の海の幸。

まずは、ナマコ漁を体験するが、

船の上で獲れたてのナマコを食すと3人は皆満面の笑み。

新鮮さゆえ、普段食べるより、柔らかいと、のりおも絶賛。

更にこのわたも海水でさっとつけ、そのまま実食。

保存料のついていない新鮮なこのわたのお味は?  

もっと海の幸を満喫したいと、続いてタコ漁に出かけた3人は、

タコツボを引き揚げ絶叫。のりおのボルテージも上がる。  

一方、漁協では、人質救出にむけ、組合長と専務が作戦会議。

そして組合長自らが救出のためにのりおを説得にのり出すが、

だんだん興奮してきた組合長は本気で怒り出してしまい、石田らも大爆笑。  

最後は、"情"作戦。のりおのために伊勢エビをはじめ海の幸満載の漁師鍋を用意。

すると、のりおはすっかり上機嫌。なんと、答志島が大好きになってしまったのだ。

 2月10日

今回のゲストは、島田洋七。

郷土料理を食べたいと長野県伊那市へやってきた。

駐在君(石田靖)、新聞記者(長原成樹)に紹介される郷土料理は、

聞いただけでもゾっとするような風変わりな"ざざ虫"。  

天竜川でそのざざ虫とりを体験し、実食する3人。    

ざざ虫とは、一般的には魚を獲る時に使うエサの虫として知られる、

ヘビトンボなどの幼虫。長野県伊那地方では昔から食用とされており、

世界でも珍しい食用昆虫。

その中でも天竜川のざざ虫が一番美味しいらしく、

水が冷たくなった冬場は特に美味しいそうだ。

3人は、中村和美(73才)さんの指導のもと、早速ざざ虫とりを体験する。  

ざざ虫は、水の中の石の裏などにくっ付いているため、

足やスコップで川の中をかくと下流に置いた網に引っかかるという。  

とれた虫が動くのを見て三人は「これを食べるんですか?」と渋い表情。  

とれたざざ虫は、お湯で煮た後、しょうゆ、ミリン、砂糖を混ぜて更によく煮込み、

つくだ煮にして食べる。  

3人は、煮込んでいる間、伊那地方の他の郷土料理・馬刺を食そうと越後屋へ。  

ここで馬刺を始め、馬のステーキ、すき焼きなどを頂くが、

牛肉と違い油っこくなくあっさりしているため「沢山食べられる」と洋七も満面の笑み。  

お腹がふくれた3人だが、最後にざざ虫を食すというイベントが待っていた。  

つくだ煮になったとはいえ、形は、虫。果たしてお味は?

 

 2月24日

今回のゲストは、笑福亭松之助。

冬の美濃路を駐在君(石田靖)、新聞記者(長原成樹)と共に旅する。  

清流長良川で行われている伝統的な寒バエ漁や美濃和紙・紙すき名人との出会い、

更に三百年の歴史を持つ造り酒屋で歴史の重みを感じる3人。

果たしてどんな一日なのか。  岐阜県・美濃市の冬。  

まず初めは、長良川で昔から伝統的に行われている寒バエ漁を見せてもらう。

細長い芋の先に鵜の羽をつけ、川岸から中の方へ水面につけながら魚を追い込む漁だが、

この動きに魚は、反対の川岸へ逃げ込もうとするのだとか。

近年は、漁の前に鵜が、ほとんど食べ尽くしてしまうので、なかなか捕れないという。  

この日も結局、寒バエはとれなかったが、

近くの旅館緑風荘で寒バエ料理・唐揚げ、甘露煮、もろこ焼きの3品を頂く。

お腹がふくれた3人は、もう一つの美濃伝統芸術・紙すき職人を訪ねる。

本美濃和紙保存会の会長・沢村まさし(71才)さんは、

美濃市の中でもただ一人伝統的な和紙をすく名人。

その華麗な手さばきに石田らは、言葉を失う。  

最後は、三百年の歴史を誇る造り酒屋・小坂家を訪ねる。

国の重要文化財にも指定されているこの家は、

奥行五百メートル位ある大屋敷。

江戸時代から続くこの家には、すごいお宝も。冬の美濃路旅やいかに。